2025年9月20日(土)名古屋で第23回ともも読書会を開催しました。
「遠い山なみの光」は著者の思い出のなかにある想像の長崎。なにより小野寺健の翻訳がすばらしい。「高瀬庄左衛門御留書」の舞台は江戸時代。若いころには剣術の腕もたった小役人が騒動に巻き込まれる。「サード・キッチン」日本からアメリカへの留学生が主人公。人種差別問題を扱う。固定観念を詭弁で砕いていく悪魔が登場する「悪魔とのおしゃべり」。ロシア文学の古典「カラマーゾフの兄弟」は、読み返すたびに発見がある。直木賞受賞作「心淋し川」は、西條奈加らしい小説なのか。本の紹介から別の本へ、話題が広がる読書会でした。
紹介本一覧
- 「遠い山なみの光」 カズオ・イシグロ
- 「高瀬庄左衛門御留書」 砂原浩太朗
- 「サード・キッチン」 白尾悠
- 「悪魔とのおしゃべり」 さとうみつろう
- 「カラマーゾフの兄弟」 ドストエフスキー
- 「心淋し川」 西條奈加
- 「部落の女医」 小林綾
